【ウプサラ留学day138~139】ヨーロッパ遠征「ニュルンベルク編」
ここにきて「○○編」の○○が国名だとニュルンベルクとベルリンを分けることが出来ないと気付き、ドイツだけ都市名にすることに。(笑)
さてさて前回の記事ではアムステルダムを夜の10時に出発したところで終わりました。今回はその続き。
アムステルダムを出発した時点では隣りに誰も座っていなかったのですが、ドイツに入って一つ目のバス停で隣りに人が座ってきてしまいました。。。そこから何時間もバスに座っているのはしんどかったですが、何とかやりきりました。
そういえばバスでは2階の前から2番目の席に座っていたのですが、眺めが良い反面、夜は街灯の灯りが眩しすぎました。夜行バスでなければ眺めが良かったのだと思いますが、思わぬ誤算でした。そしてバス前面の風切り音もすごかったです。バスは常に100 km/h暗いで走行しているため、四角いバスは特に風を切る音が目立ちます。
ということで次回から夜行便の場合はおとなしく真ん中あたりに座ろうと思います。
上の写真は朝7時半の「あと少しでニュルンベルクに着く!」って時の写真です。朝焼けが素敵で疲れが吹っ飛んだとまでは行きませんが、とても清々しい気持ちになりました。
そして朝8時半、ほぼ定刻通りにニュルンベルクに到着です。このバス自体はウィーンまで行くそうなので、バスも運転手もご苦労様です。
ニュルンベルクに来たのはクリスマスマーケットに行くため。世界3大クリスマスマーケットと呼ばれるのがシュツットガルト、ドレスデン、そしてニュルンベルクで開かれるものなのですが、その中でもニュルンベルクのクリスマスマーケットは世界1有名と呼ばれています。
クリスマスマーケットが開かれている時期にドイツに来れることなんてこの先ないと思うので、これは行くしかない!と思ってニュルンベルクに1泊だけすることにしました。ここではストックホルムに留学中の友達1人と、ドイツのミュンヘンに留学中の友達2人に合流し、一緒にクリスマスマーケットに行く予定です。それにしてもいつも日本の大学で一緒に授業を受けていた友達とニュルンベルクで集合するなんて不思議な気分です。
朝ご飯を食べていないのでまずはあらかじめ調べておいたカフェ「Kaffe Hörna」に直行!スーツケースを引きながら、バス停から歩くこと10分弱で到着。住宅街の中にある目立たないカフェです。
小さい店内を女性の店員さん一人で営業していました。
頼んだのはサンドイッチ(430円)とアメリカーノ(270円)。このカフェはシナモンロールが人気っぽかったのですが、朝ご飯なので今回はサンドイッチにしました。それにしても、ドイツの物価が安いのか、このカフェだけなのか分かりませんがずいぶんと安い印象。
アメリカーノは僕好みの味で、値段的にもお替りしたいくらいでしたが一杯で我慢。サンドイッチは”健康的な”感じの味でした(笑)でもこういうサンドイッチも悪くはないです。
今回のヨーロッパ遠征で訪れているカフェはどの店員さんも良い感じなのですが、ここのカフェの店員さんはその中でも一番いい感じでした。店員さんは英語も流暢で、なおかつ寄り過ぎず引きすぎずの絶妙な接客。朝の気分を盛り上げてくれるカフェでした。おすすめです!
さらにこのカフェは朝の時間だったからか観光客が来る感じのカフェではなく、地元の人たちに馴染めた感じがして楽しかったです。
カフェを出たのが9時過ぎ。ここから1日スーツケースを引きながら観光するのは大変なので、今日泊まるホテルに一旦向かうことにします。
ホテルはこの道沿いにあるのですが、石畳の道は素敵なんですが、スーツケースを引くのが大変です。
ホテルは中心地にとってあったので、カフェからもそんなに遠くはありませんでした。今回泊まるのは「FIVE REASONS HOTEL&HOSTEL」です。
こんな感じの特徴的な形の建物です。
ホテルに入って受付の人に荷物を預けたいと言うと、荷物保管部屋を案内してくれて、その中のコインロッカーにスーツケースを預けることが出来ました。しかもそのコインロッカーはコインが帰ってくるタイプのやつだったので無料で預けることが出来ました!
HOTEL&HOSTELなので受付の対応はどうかなと思っていたのですが、ホテルのレビューに書いてあった通り、とても感じの良い応対をしてくれました。
荷物も軽くなったので、散策スタートです。ニュルンベルクには1泊しかしないので、寝ている暇はありません!(笑)
これはニュルンベルク中央駅です。そんなに大きな感じの街ではないのですが、駅舎は立派ですね。
今日はこれから「帝国党大会会場文書センター」というナチス関連の資料館に行こうと思います。トラム等を使って行くことも出来るのですが、せっかくいい天気なので、徒歩40分の道のりを歩くことにしました。
ニュルンベルク中央駅前の北側には旧市街があります。世界大戦中にニュルンベルクは壊滅的な被害を受けたそうなのですが、大戦後に中世の街並みを取り戻すために復興されたそうです。
ドイツはヨーロッパの中心だからか、飛行機雲が他の国に比べてたくさんある気がします。そして空が高い。とても気持ちの良い散歩です。
住宅街を歩くとこんなにかわいい色の建物が連なっていました。中世の街をさっき見たばかりなのに、少し歩くとこんな現代的な建物があるのは面白いですね。
党大会が行われていた会場に近づくと、あたりの景色はひらけてきました。
これが実際にナチスの党大会で使われていた建物だそうです。この建物の周りには他の建物が立ってなく、ここだけは昔のままといった感じでした。
資料館はその横に隣接されていて、入口の形が特徴的です。僕が到着すると団体の観光バスからアジア系の観光客が沢山降りてきていました。ずいぶんとマイナーな観光スポットな気がするのですが、そういうニッチな観光ツアーもあるんですね。
この博物館は「教育・教訓」としての側面が強いためか、学生は極端に入場料が安く、200円弱でした。しかもこの音声ガイドも無料で使用することが出来ます。
資料館内は写真を撮ることも出来たのですが、本当に写真や説明の資料が展示されているだけで、皆真剣に読んでいたので写真を撮らずに見学しました。
これは博物館の最後の方で見ることができた党大会の会場です。ここで実際に多くの人がヒトラーに心酔して、あの出来事が起こってしまったと考えると身震いしました。
この資料館は勉強要素が多く、ビジュアル的な物というよりも読んだり聞いたりするものが中心だったのでかなり疲れました。それでもニュルンベルクに来たなら訪れる価値がある場所だなと感じました。
資料館を出たのがちょうど12時頃だったので、お昼ご飯を食べようと思って資料館と中心部の間に位置する「next door coffee club」というカフェに来ました。そんなに交通量の多くない道路に面していて、グーグルレビュー数約300件で星4.8のお店です。
店内はこんな感じ。写真の右側にも席があって、中規模のカフェです。この時間は太陽の日が店内にさしていて、とても優雅な雰囲気でした。
グーグルにはこの組み合わせの写真が多かったので、僕も同じ組み合わせで注文。この旅で何度も食べているバナナケーキとラテマキアートで、合計830円でした。(個々の値段は忘れてしまいました)
ここのバナナケーキは僕好みの味!写真を見てもわかるように、少しトーストをしてくれます。また塩がひとつまみ掛かっていて、これが新しい味わいでとても美味しかったです。
ラテマキアートとかそういうのに関してはいつも思う事があって、「やっぱりブラックの方が美味しい」ということで今回も同じ感想。ならブラックを頼めよって感じですが、試してみたくなっちゃうんですよね。
今回泊まるホテルは14時からチェックイン可能なので、一休みしようと思ってチェックインすることに。この後合流する友達と泊まるので4人部屋です。1泊朝食なしで一人当たり4200円ほど。バスルームは他の宿泊者と共有ですが、良い立地にあってこの価格なので十分です。
見ての通り部屋は大きく、こんなに大きな部屋なら二段ベッドじゃなくてもいいのになーと思ったり思わなかったり。というよりもテーブルがもっと大きかったらよかったな。でも想像以上に清潔感のあるホテルで良かったです。
1階の共有スペースには食事をしたり調理をするキッチンがありました。アムステルダムで泊まったホテルにもキッチンなどがありましたが、こういう設備はあるとかなり便利です。
部屋で一休みしていたらストックホルムに留学中の友達が到着したみたいなのでホテルで合流し、その後は少し旧市街の方を散歩することにしました。
旧市街の方は人が多く、歩行者天国にはクリスマスマーケットみたいなものが点在していました。
歩いていたら雨が降ってきたので、ニュルンベルクソーセージというものをクリスマスマーケットで買ってホテルに戻ることにしました。ホテルから旧市街はとても近く、数分歩けばホテルに戻ることが出来した。
これがクリスマスマーケットで買ったニュルンベルクソーセージドック。地元と思われる人たちはマスタードだけを付けて食べていたのでマスタードだけ掛けてみました。
ニュルンベルクソーセージは、決まった製法のもとニュルンベルクで作られたソーセージのみが名乗れるものらしく、過去には訴訟問題も起きているそうです(笑)
味については「マスタードの味」しか感じませんでした(笑)掛け過ぎましたかね。でもまぁクリスマスマーケットで売られているものなのでクオリティというよりは雰囲気が大事です。
雨粒が染みたパンに挟まったニュルンベルクソーセージを、石畳の上を歩きながら食べることが出来たのはいい経験でした。
ホテルに帰ってしばらくするとミュンヘンに留学中の友達もニュルンベルクに到着したようで、ホテルで合流。これで4人がそろいました。
もう辺りは暗いので、早速クリスマスマーケットに向かいます。
ホテルから徒歩15分くらいで世界1有名なクリスマスマーケットに到着しました!写真の左に見えるのは「聖ローレンツ教会」という教会で、これまた世界大戦でひどく破壊されたため、修復されて今の形となっているようです。
それにしても凄い人の数!今日は金曜の夜だからか、それともいつもこんな感じなのでしょうか。
男4人でクリスマスマーケットを隅から隅まで歩き回って、写真を撮りまくりました(笑)
クリスマスマーケットで何が幸せかって、クリスマスマーケットに来てる子どもたちが楽しそうに食べたり見たりしている姿を見る事ですね。子供たちの嘘のない喜の感情は微笑ましいものです。
いろいろ欲しい物はあったのですが、 結局買ったのはこのフルーツとナッツがぎっしり入ったパンのみ。1スライスで250円するのですが、見た目以上にすごいずっしりしていてとても食べごたえのあるクリスマスらしい味わいのパンでした。
一通り見て歩いて満足したので、スーパーにニュルンベルク中央駅の中にあるスーパーに寄ってホテルに帰ることにしました。結局クリスマスマーケットに滞在したのはたったの1時間くらいでした(笑)
この街に来たのはクリスマスマーケットに行くためでしたが、実際に来てみると街並み自体も魅力的で、こうやって夜に歩いているだけでもとても楽しかったです。
さぁ今日はここからが本番です(嘘)。スーパーで買ったプレッツェルとビールをテーブルに並べ、男4人で夜会です。といっても皆軽く飲んだだけですが(笑)
それにしてもドイツのビールは美味しい!今まであまりビールが美味しいとは思ったことが無かったのですが、今回飲んだビール(名前は忘れました)はとても飲みやすくて美味しかったです。
ちびちびビールを飲みながら「それぞれの将来やりたい事」について語り合い、ニュルンベルク1日目は終了。
一人旅は一人旅の良さがありますが、誰かと旅行すると暇な時間に皆で話を出来るのでいいですね。
翌朝は8時頃に起きて、ストックホルムに留学中の友達が作って持ってきてくれたシナモンロールを食べてスタート。
2泊だと長いなーと感じることが多々ありますが、1泊だとすぐに最終日になってしまいますね。当然ですが。
まずはニュルンベルク城を見に行くために、ホテルから徒歩20分の道のりを歩きました。途中、昨日行ったクリスマスマーケットの場所を通ったのですが、昼前から多くの人で賑わっていて、ここのクリスマスマーケットの人気の高さを実感しました。そしてクリスマスマーケットは夜の方が雰囲気が良いと思っていたのですが、意外にも昼のクリスマスマーケットというのも良い感じの雰囲気で、今日は立ち寄りはしませんでしたが新たな発見でした。
クリスマスマーケットのところから登坂を上り、ニュルンベルク城に着きました。このお城は「カイザーブルク(皇帝の城)」と呼ばれ、神聖ローマ帝国の皇帝たちが領土を周る際に滞在した、権力の象徴だったそうです。11~12世紀にお城の基礎が建てられ、現在の形には15~16世紀に完成したそうです。ただこの城も世界大戦で破壊され、今見ているお城は世界大戦後に復興したものだそうです。
このお城は高台にあるため、街を一望することができます。この日はもやっぽくて視界が良くありませんでしたが、こう見ると手前から奥に行くにつれて建物が現代的になっていっている気がします。
城を降りるとこの建物の前で皆写真を撮っていました。ニュルンベルク観光をネットで調べたときに出てきた気がするこの家。調べてみたら「アルブレヒト・デューラー・ハウス」というものでした。
15世紀のドイツ人画家アルブレヒト・デューラーという人が実際に住んでいた家だそうで、今は博物館として利用されているそうです。僕はこの画家の事を知らないのですが、どれほど有名なのでしょうか。
今日のお昼ご飯は11時半にニュルンベルク城のすぐ近くにあるこのお店「Albrecht-Dürer-Stube」を予約してあります。ニュルンベルクはレストランが少ないのか、予約しないと入れない場合が多いみたいです。
店内はこんな感じ。とてもおしゃれなで久しぶりにこういうしっかりとしたレストランに入った気がします。
まずはビールで乾杯。まだ昼なので一番少ない量のやつにしました(笑)そういえばいつもビールを飲むときはビンやカンから直接飲むので、グラスで飲むのは久しぶり。やっぱりちゃんと移し替えた方が飲みやすくていいですね。
僕は豚のメダリオンとニュルンベルクソーセージのセットを注文しました。お値段は1200円ほど。
どちらも感動するほどではなかったのですが、優しい味で自分では作れない味わいでした。
食事をしていると続々とお客さんが入ってきて、帰る頃には満席でした。というかやっぱり全部の席が予約席になっていて、お店の入り口のカーテンも閉められていました。
会計時に店員さんが「君たちはスウェーデンから来たの?」と聞いてきて、なんでわかったんだろうって考えていたのですが、乾杯するときに僕とストックホルムに留学中の友達は「Skål(スウェーデン語の乾杯)」と言ったからだと気付きました。
こんなマイナーな言語の「乾杯」が分かるなんてすごい(笑)もしかして日本語の乾杯も知ってるかもとか思ったり。
食事をしているとあっという間に時間は過ぎていくもので、食事を終えたのが12時半。ここでミュンヘンに留学中の友達一人と解散し、あとは3人で旅行を続けます。と言っても今日は15時出発のバスでベルリンに移動するため、あと数時間しかニュルンベルクを敢行する時間は残っていません。
個人的にはさっき食べた昼ご飯は量的に物足りないし、やっぱり食後はデザートということであらかじめチェックしてあったカフェに行くことにしました。この綺麗な景色の川沿いをしばらく歩きます。
そしてこれが行きたいと思っていたカフェ「NEST COFFEE」です。実際にお店の前に来てみると「営業しているの?」っていうくらいあたりに人は歩いていないし、暗い感じ(笑)この通りは全くと言っていいほど観光客の姿がなく、静かなエリアでした。
ただお店に入ってみると、優しいおばぁちゃんと地元の常連で賑わっていました。店内はとても良い感じの雰囲気。そしておばぁちゃんセレクトのBGMが、物語の起承転結でいう”転”のときに流れるような曲でなんとも雰囲気とミスマッチしていて面白かったです(笑)
ショーケースのケーキを眺めていると常連客に(良い感じに)笑われたりおばあちゃんが色々説明してくれて、悩みに悩んで選んだのがこのバナナ入りティラミス(っぽい)ケーキとアメリカーノ。
おばぁちゃん一人で3人分のコーヒーとかを作ってくれたので少し時間はかかりましたが、アメリカーノはとても美味しかったです。
そしてこのケーキ。これは正直今回のヨーロッパ旅で一番美味しい!クリームとバナナ、そして上にかかっている大量の(ココアパウダーに見えるけど)シナモンのハーモニーが最高!
普通昼食を食べた直後は空腹ではないので満足度は低くなりがちですが、それでもこんなにおいしいと感じたのでこれは本当に美味しかったのだと思います。
もしまたドイツに来たら、わざわざ食べに来たいかもしれないくらい満足のカフェでした。
そしてびっくりしたのがお会計。あまり値段を見ずに注文したので値段は覚えていないのですが、アメリカーノとケーキ合わせて600円でした!安すぎないですか?日本でもこの組み合わせならもっとしますよね。
そんなこんなでコストパフォーマンスが正の無限大に発散してしまったカフェでした。
カフェで時間を潰し、スーパーによって飲み物を調達した後はFLIXバスのバス停に向かいます。バス停にはFLIXバス以外にも沢山のバスが発着していました。
バス停で待っていたら、FLIXバスからSMSが来て、少し遅延しているとのこと。これまでFLIXバスを何回も使ってきたのですが、今回が初めての遅延です。でもこういうときに友達がいると話したりして時間が潰せるので運が良かったです。
そして2階建てバスが到着。そういえばなんで今まで遅延したことがなかったのかいえば、毎回始発場所から乗っていたからでした。今回のバスはドイツの西の方からやってきたバスで、ニュルンベルクは途中のバス停なんですね。当然なかにはすでにお客さんがたくさん乗っていたのですが、ここで降りる人が結構いてどの座席も選び放題でした。
というわけでどの乗客も2席を一人で使えそうだったので、3人ともばらけて座ることにしました。僕が今回座ったのは中央付近の右側。後ろには一階につながる階段がある席のため、後ろの乗客を気にする必要がありません。
ここから約5時間掛けてベルリンに向かいます。最近は感覚が狂ってきて、5時間なら短いと感じてしまいます(笑)
そして今回のヨーロッパ遠征においてFLIXバスを使うのは今回が最後です。大変お世話になりました。。。
ニュルンベルクの振り返りとしては、「来る価値あり、ただ一回で十分」といった感想でした(笑)街が小さいので特にやる事が少ないのですが、それでも中世の街並みが見られたり、美味しい物が食べられたりと、満足度の高い旅でした。
バスでベルリンに到着する所からは次回の記事に書きたいと思います。
お読みいただきありがとうございました。