【ウプサラ留学day226~234】激動の1週間、無念の帰国。

3月21日(土)

最近は空気が乾燥してきたのか、肌荒れがひどくなってきたのでいつものスーパーに行ってハンドクリームを買いに出かけに行きました。

そしたらトイレットペーパーの陳列棚が空っぽ。トイレットペーパーのストックはあるので問題ないですが、非常事態にこうやってストックしておこうと思うのは世界共通なんですね。

無事ハンドクリームをゲットして寮に帰ってきたら、ちょうどイギリス人のBexと遭遇。悲しげな顔をしながら話しかけてきたので何かと思ったら、Bexの所属している大学からの命令で月曜日に帰国することが決まったそう。

聞いた瞬間は訳が分からなかったのですが、自室に戻って号泣です。。。

正直こないだ帰国してしまったアメリカ人は2ヶ月前に新しく来たということもあって、そこまで深い仲ではなかったのであまりなんとも思わなかったのですが、Bexは去年の8月末から一緒で、しかも最近になってかなり親しくなってきただけにかなりショックを受けました。

この時点でかなり生活する気力を失ってきて、まるで現実に生きている心地がしませんでした。

それでも最後まで楽しい時間を過ごしたいなということで、今度は「Corona, how dare you!」というポスターを作ってみました(笑)

最初はFワードを使おうと思ったのですが、それではつまらないと思って、スウェーデンにちなんでグレタの言葉を使ってみました。なかなか力作です(笑)

そして僕の部屋の前を通りがかった皆もしっかり反応してくれました。

この日の夕食は食欲も料理する気力もなかったのでソーセージだけ焼いて食べることにしました。

先学期は留学生活全体が上手くいかなくて落ち込んでたけど、友人との別れでこんなに落ち込んだのは初めて。僕はどちらかというとドライと言うか、同情とかしないタイプだから、自分でもこんなに落ち込んでいることにビックリ。

自分にとってBexが僕の留学生活重要なパートを占めていたのだなと気付きました。

この日の夜はBexとその友人たちがコリドーでボードゲームとかをしていたので少しだけ参加しました。普通に理解が難しいゲームを英語で説明してもらったのですが、理解不能で全くわかりませんでした(笑)

たしかそのボードゲーム会には5人(僕、イギリス人3人、カナダ人1人)いたのですが、まぁ話すのが早い。そして僕以外帰国が決まっててストレスフルだから余計に早い!ずいぶんリスニング力も向上したとは思ってたけどやっぱりネイティブ同士の会話を聞き取るのはまだ難しいようです。

3月15日(日)

この日は朝に、日本で派遣している家庭教師の人とミーティング。そこで家庭教師先の生徒の状況を確認して、その後はその生徒とビデオ通話。

それにしても凄い時代だなと思います。8時間の時差がある国とビデオで快適に通話ができてしまうのですから。もはや当たり前となったテクノロジーですが、そのテクノロジーを構築してくれた人たちに感謝したいし、自分も社会人になったらそういう貢献が出来るようにしたいですね。

この写真は、面談が終わって、午後に散歩に行ったときのやつ。明日帰国してしまうBexが誘ってくれて、彼女の友人たちと一緒にFlogstaの近くのハイキングコースを散歩しました。

風が強くてとーーーっても寒かったけど、Bexと最後まで交流できてよかったです。

数か月前ならこういう誘いは断ってたなと思うと、この2,3か月で本当に内容の濃い時間を過ごせたなと感じます。

あぁ、それにしてもこの状況が信じられない。

この日の夜もジャパニーズパンケーキをせっせと作って、食べたいって言ってくれていたインド人とギリシャ人に振舞うことが出来ました。

今回は円形の型を作って焼いたら、お皿に盛りつけた後にすぐに萎んで、蒸しパンみたいな見た目になってしまいました(笑)

3人で食べてたらオーストリア人も会話に入ってきて、4人で楽しいお茶会になりました。まぁ話題はほとんどコロナウイルスに関することばかりなんですが。

22時からBexとその友人たちで最後の飲み会をするつもりだったのですが、精神的に参ってしまったのか、頭痛がしたので飲み会には参加せず、早く就寝することにしました。

3月16日(月)

この日は早起きです。なぜなら、Bexのお見送りをするため。

朝から僕とインド人、Sophie(イギリス人)、そしてBexでコリドーの共有スペースに集まります。

この4人は8月から共にここで生活をスタートして、一緒に助け合って生活していた仲間なのです。他に中国人2人も初期から一緒ですが、彼らは社交的ではないので。。。。(笑)

Bexはタクシーを予約してあるので、その時間になるまでの最後の会話です。

たわいもない会話ですが、「いつかそれぞれのホームで必ず会おう!」と言ってお別れすることができました。

まだこれが現実であるとは信じられませんが、本当にいなくなってしまいました。

そしてしばらく虚無って感じでぼーっとしていたのですが、お昼の12時過ぎにウプサラ日本人会のlineグループで、「スウェーデン感染症危険情報レベルがレベル2に引き上げられる」との情報が。

多くの日本人の交換留学生は、この外務省が決定している感染症危険情報レベルがレベル2になると、それぞれが属している日本の大学から「帰国勧告」ないし「帰国命令」が出されてしまいます。

レベルが引き上げられるという情報のソースはNHKなので、ほぼ間違いないでしょう。僕も帰国することになったのです。

数時間前まで見送る側だったのに、見送られる側になってしまったのです。

正直覚悟をしていたのでそこまで驚きはないですが、それでもここ最近目まぐるしく状況が変わわり過ぎてて、メンタル的についていけません。

Bexが帰国を知ってから食欲がなく、今日のランチも冷凍食品をフライパンで温めるだけの簡単な物。

取り敢えず同じ大学の人たちと集まって、それぞれの今後の動きを確認することになりました。

ということで今日もパンケーキ。皆とスウェーデンでフィーカ(お茶)をするのも最後です。

皆と話して少し心も穏やかになりました。

結局今のところ帰国するのは僕だけで、残りの3人は残るそうです。僕の大学からは「帰国勧告」なので帰らないという選択も出来るみたいですね。

ただ僕の場合は留学生活の重要な部分を占めていたコリドー生活が崩れていく中で、ここにとどまるメンタルを持っていなかったので、帰国することを決めました。なんなら勧告が出なくても帰りたいくらいだったのが正直なところ。

この会のあとは大学1の子だけ僕の部屋に残って、一緒に夕食のカレーを作ることにしました。

キッチンでカレー作りを始めたところにちょうどギリシャ人がやってきたので、一緒にジャパニーズカレーを食べることにしました。

そしてカレー作りの大半は煮込み時間とかなので、その間に大学1の子とギリシャ人と3人でお話し。

やっとカレーが出来たと思ったら、お米が上手く炊けてなくて、少し芯っぽくなってしまいました。

3人で少しだけワインを飲んで、音楽を掛けて良い夕食会になりました。ギリシャ人も日本式カレーをおいしいと言ってくれました。だいぶ辛いのが苦手みたいでしたが(笑)

3月17日(火)

この日は朝からJALに電話。帰国便をFixでとってあったので、この状況下ならフライトの変更が出来ないかと思って電話してみたのですが、まーーー繫がらない。

結局2時間待ってやっとオペレーターに繋がりました。そして結局変更が出来ないみたいなので新しくチケットを買う羽目に。

欧米発のフライトは日本発のフライトに比べてずいぶんと安く販売されていることに加え、コロナウイルスの影響で飛行機に乗る人が激減している影響で、日本からとったチケットの半額以下で購入できました。しかも羽田着!

パッキングとかしたいので、3月21日(土)のお昼にルフトハンザでミュンヘンまで行き、夜にANAミュンヘンを出発して日本時間の翌日夕方に羽田に到着するフライトにしました。

午後は借りていた本を返しに大学の図書館に行きました。もうこのキャンパスに来るのも最後となると感慨深いです。

寮から遠いし、特におしゃれなわけではないこのキャンパス。でも図書館だけは落ち着いていていい雰囲気だった。気付くのが遅すぎて2,3回しか使ってないけど。

この日からウプサラのバスは前からの乗降者が不可になって、実質無料で乗れるようになってました。運転手と乗客の距離を保って、運転手をコロナに感染するリスクから守ろうっていう取組みみたいですね。

最近はコリドーの共有スペースに、帰国する人たちが置いて行った食べ物とかでどんどん増えていってる(笑)

食欲ゼロ。

そして悲しいことに、もう一人のイギリス人と、ギリシャ人も帰国することにしたみたいです。それもなんと僕よりも二日早い3月19日(木)に。

コリドーの中でも特に最近仲良くしてたのが、イギリス人二人とギリシャ人だったから、悲しすぎる。。。

もうこうなったら出来るだけ皆と長く過ごすしかないと思って、今日もギリシャ人とオーストリア人の子と一緒に飲んで語らってました。

ギリシャ人の子はコロナビールコロナウイルスの絵を描いて遊んでました(笑)

何度も繰り返すようだけど、現実に生きている心地がしないし、あっという間に1日が過ぎてしまう。

3月18日(水)

今日からは本格的にパッキングと部屋の片づけです。現時点では寮の契約期間を途中で打ち切ることは出来ないみたいだから、また6月に戻ってくることを想定して荷物を残しておいても良いかなとも思ったけど、コロナウイルスの状況次第で戻ってこれないかもしれないので、とりあえず完全に片づけをすることにしました。 

何か月も掛けて居心地を追及してきた部屋だったので、片付けるのもそれなりに大変です。

片付けの合間にソーセージを焼いていたのですが、途中で片付けを進めてたらすっかり焼いていることを忘れて焦げてしまいました(笑)

荷物のパッキングもそうだけど、心のパッキングが追い付かなくて全然片付けが進まない。。

食欲も皆無すぎてこれを食べるのも精一杯。

この日の夕食はインド人が明日帰っちゃうSophie(イギリス人)と3人で食べようって誘ってくれたので、Sophieとの最後の晩餐をすることが出来ました。

Sophieもかなり精神的も疲れちゃってるみたいで、かなりストレスフルになってました。インド人とSophieの写真撮ったけど明らかにSophieの目が腫れてる。。。

インド人はいつもお酒を飲まないので、夕食を食べ終わってしばらくしてから、昨日のギリシャ人+オーストリア人、そしてSophieと一緒に最後の晩酌をしました。

「日本から持ってきた浴衣を一度も使うことが出来なかったー」って言ったら「着てみてよ!」って強く要望されたので、説明書を見ながら浴衣を着て、僕だけ浴衣で飲み会に参戦しました(笑)

コロナの件がなければ実現してなかったようなメンバーでの飲み会だったので、何か不思議な感じですが、それでもこの機会をプラスに捉えることは出来ないですね。

3月19日(木)

二人とお別れの日です。お別れにふさわしい快晴。

まずは9時半にギリシャ人とお別れです。彼女はクールなようでおっちょこちょいなところが面白かったなー。2ヶ月しか一緒にいなかったのが信じられないくらい親しくなれたから本当にこんな形でお別れすることになって残念。。。

先週末にギリシャ人と行こうと思ってたハイキングは延期になって、結局実現できなかったのがすごい心残り。やっぱり出来るときに強引にでもやらなきゃいけないんだなって思います。

そして11時半にSophieとお別れ。昨日彼女の持ってる本にメッセージを書いてと頼まれて書いたんだけど、実は12月のコリドーでのクリスマス会でも書いてて、そこには「あまり話さなかったけど会えて良かった」って僕が書いてて何か恥ずかしくなっちゃいました。

実はそのときはSophieは1年間の留学じゃなくて半期の留学だと思ってて、1月初旬でお別れだと思ってたんですよね(笑)

振り返ってみると会話するようになったのは今学期入ってからで、改めてこの2,3か月は充実した日々を過ごせていたんだなと思います。

そして7人になったコリドー。虚無すぎます。

寮にいても寂しいだけなので、お土産を買うためにバスでシティセンターの方に向かうことに。

隣国では大規模な措置をしているのに、スウェーデン人は呑気にお買い物をしている人が多くいます。この行動がこの後のスウェーデンの感染者数にどう影響してくるのでしょうか。

まぁでもお買い物したくなるくらい素晴らしい天気です。最近は日も伸びてきて、朝は6時前に明るくなり、夜は19時くらいまで明るいです。こんなタイミングで帰るのは本当に残念。

現金が余ってたので、ちょっと気になってたケバブ屋さんでランチを食べることにしました。

これで900円くらいした気がするのですが、店員さんの接客も良くないし雰囲気は微妙。でも味は次第点なので良しとしましょう。

そしてその後にお買い物をして、最後にここ「ESPRESSO HOUSE」にやって参りました。何度もこのブログに登場したスウェーデンで1番規模の大きいカフェチェーン。

始めてここに来た時は内装のおしゃれさに驚いたものです。その後にコーヒーを飲んですぐに失望するのですが(笑)

9回ドリンクを買うと1杯無料になるクーポンが余ってたので、ここでテイクアウトのドリンクでも買って最後のお別れをしてこようと思います。

天気も良くて暖かったので、コールドドリンクにしました。本来ならこれで600円くらいするメニューです。まぁでもやっぱり味は微妙(笑)

ドリンクを飲みつつ寮に戻って掃除を再開。掃除をしていると色々な事を思い出して、帰国するのが現実的になってきて、複雑な感情が押し寄せてきます。

この日は大学3の子から手伝いを頼まれてることがあって、ケーキを持ってきてくれたのですが、これが絶品!

ブダペストケーキと言う日本にはないスイーツなのですが、クリームの味が繊細でスウェーデンとは思えない程美味しかったです。これは間違いなくスウェーデンで食べたケーキの中で一番美味しかったですね。

結局大学3の子のタスクは手伝うまでのものではなく、単なる雑談をして解散(笑)

部屋もスカスカになって、大事なコリドーメイトもいなくなって、本当にただただ虚無感。

耐えられなくなってギリシャ人が置いてったビールを大音量の音楽と共に一人で飲んでました。

そうそう、今日帰国していったギリシャ人とイギリス人にそれぞれマスクあげたら、それぞれ空港で撮ったマスクの自撮りを送ってきて「これで付け方あってる?」ってテキストしてきたので笑ってしまいました。

二人ともマスクをつけるのが初めてだったらしく、最後まで文化の違いを感じることができましたね(笑)

3月20日(金)

この日は早起きをして、朝から最後の洗濯をしに来ました。この洗濯室は二つ隣りの棟にあったから毎回面倒くさかったけど、洗濯機は優秀で結構好きだった。そしてこれは一人暮らしだからだけど、自分の服を自分の好きなタイミングで自分の好きなように洗濯するのはストレスがなくてとてもいい。

洗濯を午前中に済ませ、お昼過ぎにパッキングがほぼ終了。

午後は同じ大学の子たちが僕の誕生日会兼お別れ会を開いてくれました。これでもかってくらいの大音量で音楽を流して、お酒を飲んで語らったのは最後の良い思い出になりました。

留学中にこの仲間たちに何度助けられたことか。日本においては同じ学部の人としかコミュニティがなかった僕にとって、文系の考え方を知ることが出来たのはとても有意義だったし、それぞれの生き方を知れたのもとても大きかった。彼女たちとウプサラで過ごせた時間は間違いなく僕の人生の宝物になります。感謝です。

会が終わった後は最後の片づけ。そしたら夕日が綺麗そうだったので、日が落ち切る前に走って寮の裏のお気に入りスポットに来ました。

ここからの景色ももう最後。この景色はいつも僕の心を落ち着かせてくれました。

そして22時はいつものフログスタスクリーミング。これを聞くのも最後と思って長めに動画を撮っておきました。少し重たいかもしれませんがご覧ください。(笑)

これを留学中、旅行しているときを除いて毎晩聞いていたのです(笑)

ときにはうるさいなと思ったりしましたが、それも合わせて良い思い出です。

明日は5時半起きなので、今日は早く寝ることにしました。

3月21日(土)

ウプサラとのお別れの日。

この写真は5時半のアラームで起きてすぐにベッド横の窓から撮った写真。最高の天気です。

起きてからは片付けを1時間して、あとは朝早くに起きてくれたインド人のコリドーメイトと別れの挨拶。

壁がテープの跡ばっかで嫌いだったけど、部屋は広いし家具は最高でした。

ビルディング1はバス停にも近くて比較的好立地でした。

同じ大学の子たちがお見送りをしてくれるという事なので、寮の前で少し待機。

大学2の子と3の子はしっかり寝坊してくれたのですが、大学1の子は時間通りにやってきてくれました。

偶然なのですが、ここで僕が待ってて、向こうから大学1の子が来てくれる。まさに8月22日(彼女がウプサラに到着した日)に彼女と待ち合わせした場面と同じなのです!

あまりの偶然に何か感じるものがありましたね。

あとから大学2の子も3の子も来てくれて、バス停まで見送ってくれました。

スーツケース2個を抑えながらバスに乗ること15分、ウプサラ中央駅に到着です。

ここから更に空港に向かうバスに45分ほど乗車。

9時にアーランダ空港に到着です。

この空港には旅行に行くたびに本当にお世話になりました。

いつもは混んでる時間帯なのに、今日はガラガラです。それもそのはず、コロナウイルスの影響で多くの便がキャンセルになっているのです。

荷物預けカウンターは無人化と思ったら人がいて、過去3週間の渡航歴を詳しく聞かれ、体調なども質問されました。やっぱりコロナ対策でシビアになってるんですね。

そしてセキュリティチェックは待ち時間ゼロで通過。こんなの初めてです。

コンビニで朝食を購入。スウェーデンに来たことがある人なら分かると思うけど、コンビニのサンドイッチは本当にまずい!(笑)

フライトは12:20で3時間くらい時間があったので空港内を散策してみたのですが、多くのお店が閉まっていて、空いているお店はコンビニも含めて半額セールをしてました。やっぱりこの状況だとどの業界も厳しいんですね。

そしてフライトの時間。明らかにゲート前のお客さんも少なめです。

ここから2時間ほど掛けてルフトハンザ航空でミュンヘンに向かいます。

初めて乗る航空会社なので楽しみです。

搭乗率は5割以下で、僕は後ろの方の席をとったので、搭乗完了後でこの空席具合です。

飛行機は定刻通りに出発し、運よく北風運用の滑走路で、離陸後旋回中にウプサラの街を見収めることが出来ました!

この写真の真ん中あたりにあるのがウプサラの街で、ウプサラ城やIKEAを肉眼で確認することが出来ました。いい旅立ちです。

さすが欧州1の航空会社だけあって、軽食のサービスもあるんですね。しかもそれなりに美味しい。

よく利用するSASスカンジナビア航空)はレガシーの航空会社にも関わらず、飲み物の提供しかありません。

そしてミュンヘン空港に到着。ここはアーランダ空港よりももっと閑散としていました。

さすがハブ空港とだけあって、空港内の移動は自動運転の電車が走っていました。

これまたガラガラ。

5時間のトランジット時間があるのでカフェでゆっくりしてようかと思っていたのですが、ほとんどの店が閉まっていました。

唯一空いているお店も感染対策でテイクアウトのみ。せっかくなのでドイツっぽいものを満喫してみました。喉も乾いてたし。

これで1500円くらいなので、空港としては安い!?

ゲートがだいぶ端っこなので、このお店からこれらを持ってだいぶ歩いたのですが、ビールを持ってたらめっちゃじろじろ見られました(笑)

まぁたいして美味しくなかったけど気持ち的には美味しかったです。(笑)

しばらくすると16時過ぎに日本からのフライトがやってきました。

僕のフライトは20時発なので、まだしばらく時間があります。

19時半。やっぱり5時間の乗り継ぎは長い。特になにも営業してないと。

外もまっくらになってました。

着々と搭乗の準備が整っていきます。久しぶりにこんなしっかりしたグループ分けを見ました(笑)

そして何度もアナウンスで「政府からの要請で、日本到着後は公共交通機関のご利用が出来ません。」 とかそれに関することを言ってました。

アナウンスも日本語なので、日本に帰ってきたなと既に感じ始めています。

そして搭乗開始。グループ分けもむなしく、乗客が少ないのでほとんどがグループ3で並ぶことなく搭乗です。

機体はボーイング787-9。最新の機体です。

ANAは出発75分前くらいまで座席が変更できるため、3席確保することができました!これで11時間のフライトも快適です。

搭乗率は5割以下といった感じ。航空会社は厳しいですね。

初めて海外に行ったのがちょうど2年前のオーストラリアへの短期留学で、そのときもANAだったので、「Another Sky」というANAの搭乗音楽を聴くとそのときの事を思い出しますね。

乗客の乗り込みもすぐに終わり、定刻通りの出発です。

離陸して50分、スナックとドリンクのサービスが始まりました。さっきビールを飲んだばかりでしたが、赤ワインを頼んでみました。スウェーデンではいつも一番安いワインしか飲んでこなかったので、流石にそれらよりは美味しかったです。

スナックの30分後にお待ちかねの機内食。海外発便は洋食を選ぶのが鉄則だと思っているので、もちろん洋食を選びました。それでも副菜にお稲荷さんがあるのはどうしたもんか(笑)

どういえばお稲荷さんはBexが好きで、一緒にすし屋に行ったときに「今度作ってよ」って言われてたのを思い出して勝手にエモくなってます。

そうそう、野菜の上にのってるミニトマト食べるためにフォークで挿そうと思ったら、ツルって飛んでっちゃって、そのままコロコロ機内の後ろの方に転がっていってしまいました(笑)

あのミニトマトはどうなったんだろうか。

そして凄い久しぶりに冷たい緑茶を飲んだら感動!とっても美味しい!何だかんだ昔から親しんでいる味と言うのは体が覚えているんですね。

食後はデザート。お腹いっぱいですが、アイスならいくらでも食べられます。

そして暗くなるまでダウンロードしておいたネットフリックスの動画を鑑賞。

3席独占なので、壁に寄っかかりながらテーブルを二個使って動画鑑賞というプレミアムエコノミーより快適だと思われる状態です。

しばらくしたら機内も暗くなったので、ひじ掛けを全部上げて横になって寝ることにしました。さすがに3席だと足を延ばしきれませんが、それでも十分快適で、ぐっすり眠ることが出来ました。

離陸してから8時間。今はロシアの上空でしょうか。何か変な外の見え方だなと思ったら、この機体は電子窓らしく、ボタンでそとの遮光具合を変えられるみたいなのです。

この機体は翼がなんともいえない曲線で美しいですね。

日本時間の13時くらいに2回目の機内食。今回も洋食を選びました。

どれもそれなりに美味しいのですが、デザートのムーズだけは口に合わなくて残してしまいました。プレッツェルがついてるのはいかにもドイツ路線って感じですね。

東京のビル群を眺めながら15時頃に羽田に到着!

事前に配布された検疫とかの用紙にプラスして、さらにもう1枚記入が必要とのことで、立ち上がった乗客も含めて一旦座って記入することに。

書き終わった人からクラス関係なく降りて良いという事なので、さっさと書いて降りました。

というかビジネスクラスはほぼ空席でしたね多分。

お世話になりました。

ここからは検疫を受けて入国。検疫は問診みたいなのをするスタッフが2人しかいなかったので、あとから降りた人はかなり待ちそうですが、幸い早く降りてきたのでほぼ待つことなく通過することができました。

ここからは公共交通機関を使うことが出来ないので、母が迎えで自宅に帰宅。

家に着いたのは18時くらいだったのですが、お腹も空いてないし凄い疲れたのでお風呂に入ってすぐに布団に入りました。

車に乗っているときもそうだったけど、街並みとかを見て、本当に日本に帰ってきてしまった事を実感しました。

今は受け止めたくない現実ですが、ここから2週間の自主隔離期間で気持ちを切り替え、これからの学生生活を最大限有意義なものにしたいと思います。

この「ウプサラ日記」でday○○と付く記事はこれでお終いです。最後にこの留学の総括をまた別記事にしようと思っているのでよければ覗きに来てください。2週間以内には投稿できると思います。←しばらく書く気が起きずに放置していましたm(__)m 7月中旬までに投稿したいと思います。。。

そして、僕の留学をサポートしてくれた家族、大学、企業、同じ大学の仲間、友人、コリドーメイトなしではこの留学は実現できていません。本当にありがとうございました。

読者の皆様も最後までこの拙い日記にお付き合い頂き、ありがとうございました。