【ウプサラ留学day129~133】ヨーロッパ遠征「フランス編」

さてさて、前回は念願のイギリス旅から帰ってきたところでしたが、その2日後(12月11日)の夜からはヨーロッパ旅に出発です。

前回イギリスから帰ってきたときに雪が凄い積もっていたと書きましたが、翌日の朝に起きて出かけようとしたらこの雪景色。いかにも北欧って感じで極寒だったのですが、良い景色で心は温まりました。

day130にコリドーメイト皆でシークレットサンタ(誰から受け取るか分からないプレゼント交換会)があるので、今日は何を買ったらいいか分からなくて困ってる中国人のコリドーメイトとお買い物(笑)

最初は雑貨屋さんに行ったのですが金額の折り合いがつかず、結局オーレンスというデパートで食器を買いました。それにしてもその中国人男子は決断できなさ過ぎて笑ってしまった。

そして僕は偶然その子にプレゼントをあげることになってたので、いかにして何を買ったかをばれないようにするかが大変でした。その買い物の約束は、プレゼントする相手が決まる前から決まっていたのでどうしようも出来なかったんですよね。

そして翌日の夜にシークレットサンタをして、初めてコリドーメイト12人全員が集まるかと思いきや、一人遅刻して一人早退したので結局全員で集まるという夢は実現せず。。。

皆凄いラッピングとかデコレーションが上手で、こういうのに慣れてるなって感じ。僕はベルギー人からスウェーデンのお酒とスキットルという蒸留酒を入れて使う金属の水筒をもらいました。あとはこの前のパーティーの時の写真と簡単な手紙も入っていました。ワインを飲もうと皆にいつも誘ってるから僕はお酒キャラになっていたり、いなかったり(笑)

そしてシークレットサンタでしばらくまったりした後は、空港に向けて出発です。パリへの便は翌朝7時15分なのですが、早朝に起きて行く自信がなかったので前日に空港入りして空港泊しようというわけです。

スウェーデンのメイン空港であるアーランダ空港には24時間で空いているお店が到着フロアのセブンイレブンしかないので、ここでマフィンとコーヒーを買って朝になるまで課題でもしようと思います。なぜマフィンが2つあるかって?2つがお得だったから買ってしまったんです。それにしてもスウェーデンの店員さんは皆親切で、大抵どこの国もコンビニの店員は無愛想なのに、ここの店員さんは良い感じでした。

そして課題をしたり動画を見たりすること約6時間(笑)朝5時くらいになってやっと空港も騒がしくなってきたので僕も制限エリアに向かおうと思います。

制限エリア内で見つけたUpper Crust。覚えていますかね。前回のイギリス旅で登場したサンドウィッチ屋さんです。スウェーデンにもありました。イギリスの1.5倍くらいの値段でしたが(笑)

そして5時15分にゲート前に到着。まだあと2時間もあるのでここでまた課題でもやって時間を潰します。

あらかじめアプリでチェックインをしてあったのですが、出発の30分前になっても座席の変更ができそうなので見てみたら、この空席の多さ!緑のマークが選択可能ということなので空席ばっかりです。

それもそのはず。今フランスではマクロン大統領の年金改革に対する大規模なデモやストライキが敢行されているのです。なんとも運が悪い(笑)チケットは取ってあったし、この後にも色んな国に行く予定があるので行かない訳には行きません。

実際に搭乗してら、本当にガラガラでした。直前に座席変更したお陰で、横1列誰もいないだけでなく、前後も誰もいません(笑)こんな経験初めて。

数十分遅れて離陸し、2時間半のフライト中ほとんど寝てました。

そして10時に着陸。フランスの天気はこの有り様(笑)

CDG(シャルルドゴール空港)と言えばこの特徴的なエスカレーター。思っていたよりも大したことない空港でした。何か薄汚いというか暗いというか。

そしてここで大変な試練が待ち受けてました。空港から市内に行く方法がタクシーかバスしかないのです!最有力候補であった電車はストライキの影響で運休。仕方なくバスで行くことを選択。

このバスは20分おきで運行しているバスだと書いてあり、特に運行状況に変更はないと書いてありました。しかし、いくら待っても来ないのです。3種類行先があり、僕が乗ろうとしているバスだけ来ないのです。CDGの他のターミナルに向かうバス(逆方向のバス)はたくさん来るのに、僕が乗りたいバスだけ来ないのです(笑)

バス停が空港の外にあるため、冷たい風が吹いて凍えながらいつ来るか分からないバスをひたすら待ち続けるのです。僕の前に並んでいた5人くらいの人たちは結局途中で諦めタクシーを使っていました。ただチケットは買ってしまったしあと少し待ったら来るかもしれない、みたいな辛抱ゲームを勝手に繰り広げて結局2時間待ってバスが気ました。

こういう心理状況は投資でいうところのサンクコストとかの考え方と似てるんですかね。

バスが来てくれたときは喜ぶことが出来ないくらいに凍えてましたね(笑)ほとんど寝てなかったので疲れていたし。

道路は渋滞していて本来の2倍くらい時間が掛かってやっと市内に到着です。途中でデモをしている人たちも見かけました。これぞフランスって感じですかね。ポジティブに捉えると。

バスが市内に到着したのが14時頃で、そこからホテルまでは徒歩で30分ほどあります。本来ならホテルの目の前に地下鉄の駅があるので、そこまで地下鉄で行きたいところですが、今日は運休。仕方なく歩くわけですが、雨も降っていたし昼食も食べていなかったので近くのパン屋に寄りました。

近くのパン屋と言っても、行きたいと思っていた「Eric Kayser」です。日本ではメゾンカイザーとしてお馴染みのパン屋です。

注文したのはチーズとトマトのサンドイッチとシュークリームっぽいスイーツ、そしてドリンクです。セットで1200円くらいだったかな。お腹が空いていたのに対して美味しいと感じなかったから本当に美味しくなかったんでしょう笑

びっくりしたのは店員さんによって英語が通じないという事。スウェーデンでは店員さんなら誰でも流暢な英語を話すことが出来るので、改めてスウェーデンの英語力の高さを認識しました。

パン屋で一休みしてからホテルに向けて出発。雨はほとんど止んでいたのですが、気分の上がらない天気。大きなスーツケースを引きながらひたすら歩きます。

ぴったり30分ほど歩いてやっと到着です。今回泊まるのは家族が経営しているような小さめのホテル。ゾーン1と呼ばれる市内に位置していて3泊朝食込みで18000円なので安い方だと思います。

安い分部屋は小さいですが、ベッドが大きいのと冷蔵庫があるのはプラスポイントですね。ちなみにバスルームは3部屋で共有ですが、清潔感があって良い感じでした。

日本人はだいたい夜にシャワーを浴びると思うのですが、ヨーロッパの方々は結構朝に浴びる人が多く、そうすると共有のシャワーでも時間が重ならなくていいんですよね。さらにたいてい昼にシャワールームが清掃されるので、綺麗な状態で使うことが出来るのです。

このホテルの最大のマイナスポイントは周囲の騒音。交通量の多い道路に面しているため、夜中まで車の音がうるさかったです。フランス人はしょっちゅうクラクションを鳴らすので、なおさらうるさいです。

この日は雨も降っていて出かける気にならなかったので、ホテルのすぐ横にあるケバブ屋さんで夕食を買うことにしました。グーグルで調べたらこのお店の評価が高かったので、試してみたいという気持ちもあり。

疲れていたのでホテルに持ち帰って食べました。見た目はいかにもファストフードって感じで野菜がゼロ(笑)まぁポテトが野菜とも言え、ないですね。

これで700円くらい。ボリュームがあってずいぶんと食べごたえがありました。そしてタレの味が絶妙に美味しく、病み付きになるような味でした。さすがにパリに来てまでリピートしようとは思いませんが。

食後は明日の交通状況を調べ、どのように観光するかを思案。相変わらず観光の主要な交通機関である地下鉄はほとんどがストライキを続行するそうで、歩かなければならない事が多くなりそうです。

今日は飛行機で2時間しか寝てないので、もうくたくた。すぐに寝ることにしました。

翌朝起きたのは8時半。何時間寝ていたんだろう。10時間くらい寝てたかな。相当疲れていたみたいですぐに眠りにつき、また中々起きることが出来ませんでした。

今日は僕の通っている大学の研究室の配属発表。日本時間の16時半に発表されるので起きたら丁度発表の時間でした。発表は大学のwebページ上で行われるのですが、そのページは大学内でしかアクセスできないので友人に結果を送ってもらいました。無事、第1志望の研究室に配属となりました。これで残りの旅行も気落ちすることなく楽しめます。

これは朝食の会場。といっても本当に小さくて、6畳くらいの部屋です。

僕が階段を下りて朝食会場に行くと0階にいる管理人の方がきっとカメラで見ていて、すぐに準備をしに来てました。

とっても親切で、何を食べたいか色々聞いてくれました。写真に写っているものの他に、フランスパンのスライスやチーズなども出してくれました。それにしてもフランスパンにクロワッサン、チーズが出てくるのはフランスらしい(笑)

ちなみにホテルの階段は結構急で、エレベーターもないため、最初スーツケースを持って6階まで上がるのはかなり大変でした。

今日は天気が良くなさそうなのでルーブル美術館に行こうと思います。ホテルの近くの地下鉄は動いていないのですが、少し歩いたところにある地下鉄は動いているようなので、その地下鉄を使ってルーブル美術館の最寄り駅に来ました。

地下鉄の駅を出たらドーンとルーブル美術館のお出迎えです。大きい!

この建物を門のようにくぐってたどり着くのが

このピラミッド型のエントランス。これを生で見ることが出来るなんて感動です。

10時頃に行ったのですが、タイミングが良かったのかほとんど並ばずに入ることが出来ました。ここでチケットを買って入場、とするのが普通ですが、なんと僕は無料でルーブル美術館に入ることが出来るのです。なぜなら「EUに在住の26歳未満」だから。日本人ではあるのですが、EUにさえ住んでいればオッケーなので、チケット確認の人にスウェーデンの居住許可カードを見せればそれで入ることが出来ます。なんとも太っ腹ですよね。

ルーブル美術館の中は聞いていた通り、大きい!当然全部を見るのは無理なので、僕の好きな油絵に絞ることにしました。もちろん有名な作品であれば油絵でなくても見るつもりですが。油絵は最上階にあるので頑張って最上階に行こうとするのですが、何度も道が分からなくなって同じ道を何度も歩いたりしてました(笑)

これはどうも有名な絵らしい。知らないけど(笑)

僕が油絵を好きな理由は、オスロ旅の時に行ったムンクの絵が好きだったから。ただ、こういう綺麗な油絵はあんまり好きじゃないことに自分で気づきました。もっと絵の具をたくさんつけて、ぐわぁって描いた感じのが好きなんですねきっと。

美術館内で皆DSで遊んでるなーって思ってたら、ルーブル美術館のオーディオガイドはDSらしい(笑)相当な台数必要になるけど、いくらかかったんだろう。それとも任天堂が広告として提供したのだろうか。

2時間くらい美術館を周って疲れたので、美術館内のスタバで休憩。スタバで飲み物を頼むと名前を聞かれるのですが、僕の名前がアフリカ系の店員さんの友人の名前とまったく一緒という事で話が盛り上がりました。日本人の名前が他の国の人の名前と一緒って珍しいですよね。

スタバで休憩したあとはまた美術館賞を再開しようと思ったのですが、天気も良かったので外に出てきてしまいました。美術館鑑賞の続きは明日の午前にすることにします。

次の目的地までしばらくセーヌ川沿いを散歩。

川沿いには多くの店があり、絵画やお土産を売っていました。

そして橋の上では3つのコップのどれにボールが入っているかという賭博をしていました。一つの橋でも3つくらいは賭博をやっていました。誰がこれに参加するんだろう。

歩き始めて30分、目的地に到着。Eric Kayserという昨日も行ったベーカリーです。ただ、この店舗はその本店。一度は行ってみたかったので実現して嬉しい限りです。

一号店だからか店内は小さく、持ち帰り専門のお店でした。ただ店員さんの接客はとても優しくて良かったです。

ここではサンドウィッチとクロワッサンを買って、どこかで食べることにします。

近くに公園があったのでそこのベンチで食べようと思ったのですが、鳥がいて嫌だったので、結局パリジャンみたいに食べながら歩くことにしました(笑)

このサンドウィッチは500円くらいだったので、まぁ日本と同じくらいですかね。見ての通りバゲットにチーズとハムを挟んだだけなのですが、バゲットの旨味が効いてて凄く美味しかった!

昨日のはあんまりだったけど、そこは流石本店ということですかね。

思ったよりもお腹いっぱいになったのでクロワッサンはあとで食べることにし、今回のパリ旅のメインである「シャンゼリゼ通り」と「凱旋門」に向かうことにします。 事前に「凱旋門からシャンゼリゼ通りを観光した方が下り坂だから楽」と調べてあったので、まずは凱旋門に向かうことにしました。

歩いている途中、ヴォージュ広場という所にも寄りました。この広場は1612年にアンリ4世が「パリを世界1美しい街にしたい」という思いで作られたパリで最古の広場です。

他に比べたら地味な観光スポットだからかアジア人の姿は少なかったのですが、それでも十分見ごたえのある場所で、パリの観光地の引き出しの多さを見せつけられました。

ここから凱旋門までは距離があるので電車で移動。そして、、、

凱・旋・門!!

地下鉄の駅から地上に出てきたらいきなり見えたので感動。周りに高い建物がなく、それらの中心にそびえたつ凱旋門はとても迫力がありました。

凱旋門を眺めたあとはシャンゼリゼ通りを歩き始めたのですが、自分には縁のない高級ブランドが軒を連ねていました。ルイヴィトンに関しては本店だからか凄い行列も出来ていて、資本主義を感じましたね(笑)

僕にでも行けるこのマカロンの有名店「LADUREE」。

1個300円ほどするマカロンを買いに多くの観光客が列を作っていました。

僕は一番人気のピンク色のマカロンを買い、夜にホテルで食べることにします。一つだけの人も多いのか、店員さんも嫌な顔一つせずに丁寧な接客してくれました。

エッフェル塔に行きたかったのでシャンゼリゼ通りを途中で抜けると、こじんまりとした道に繋がっていました。ここで小腹も空いたので、さっき買って食べられなかったエリクカイザーのクロワッサンを食べ歩き。

このクロワッサンは140円くらいでしたが、200円する日本のメゾンカイザーの方が美味しいなという感想が正直な所。

そして小さな通りを曲がるといきなり現れました、エッフェル塔

エッフェル塔の前ではお土産を売っている人がいる一方、賭博、募金詐欺をしている人など、観光客を狙った悪質な行為をしている人が多く見受けられました。

エッフェル塔には上らず少し離れたところまで歩くと、落ちてきた日が綺麗に川面に反射していました。

エッフェル塔を眺めながらシャンゼリゼ通り端にあるコンコルド広場にやってきました。この広場自体は特に何もなく、ここからシャンゼリゼ通りが始まる、ないし終わる場所という感じでした。

トイレにも行きたいなーとか思っていたら閉館間際のオランジュリー美術館が近くにあったので寄ってみることにしました。この美術館はモネの睡蓮がメインで規模自体はとても小さいです。

本来はここも有料ですが、EU在住という事で無料で入ることが出来ました。ということは普通に公共施設にある有料トイレに行かなくとも、トイレに行くために美術館を利用できるということですね(笑)よくないよくない。

この美術館にあったこの絵が気に入りました。といいつつも誰の何という絵なのか全く覚えていないんですが。

ゴッホのように一筆一筆が短いストロークで描かれているのですが、ゴッホのそれよりもずいぶんと細かく、色使いが素敵だなと思いました。

プリンターも3色か4色のドットを使って色を再現していますが、それも人間の手で少しやるとこんなにも味が出るんすね。いや、でもそれとは違うか、これはもっと色んな色を使ってるし(笑)

どういうプロセスでこういう絵を描くのか気になるところです。

地元で人気のアイスクリーム屋さんに行くために、サン=ルイ島というセーヌ川の流れを遮るように浮かんでいる島に来ました。小さな路地が多く、パリでありながらゆったりとした雰囲気の場所です。

そしてこれが目的のお店「Berthillon」。17時過ぎだったので流石にお客さんは少なかったのですが、レビューによるといつも列が出来ているそうです。

人気はチョコ味ということでそれを買いました。少額のため現金のみ受付とのことでしたが、クレジットカードしか持っていないと言ったら特別にクレジットカードで支払いをさせてくれました。

夜ご飯は日本でもおなじみのPAULでサンドウィッチを買って帰ることにしました。コリドーメイトはPAULよりエリクカイザーと言っていたので、ちょうどお昼ご飯との食べ比べが出来ますね。

価格帯はエリクカイザーよりも少し高めなイメージ。

冷たい飲み物が飲みたかったので、おしゃれなスーパーに寄ってペットボトル飲料を買いました。このスーパーはホテルから20 mくらいのところにあるので本当に便利です。

スーパーではオランジーナの1 Lを購入(笑)

500 mLもあったのですが、30円くらい違いで1 Lが売られていたら思わず大きなサイズを買ってしまいました。オランジーナはフランス発祥なので、本場で飲んでみたいと思っていたのです。まぁ味は変わりませんでしたが(笑)もちろん全部は飲めませんが、ホテルには冷蔵庫があるので明日以降飲みたいと思います。因みに値段は200円しないくらいだったので、ヨーロッパにしては安いんじゃないでしょうか。

これはPAULで買ったパン。クロワッサンとソーセージパン。クロワッサンは普通だったのですが、ソーセージパンの方は絶品で、お店で温めてもらってから時間が経って冷めてしまったにも関わらず、とても美味しかったです。そしてソーセージが一本だと思ったら2本入っていて、かなり食べごたえがありました。

食後はコーヒーを入れてシャンゼリゼ通りで買ったマカロンを実食。美味しかったけど300円は。。。って感じ。僕の味覚にはファミマで売っている2個入りのマカロンの方が美味しく感じました(笑)

今日はとにかく沢山歩いてもうくたくた。スマホの万歩計によると今日の歩数は33156歩!距離にして22.2 kmも歩いたみたいです。ストライキのせいでこんな歩くことになったわけですが、パリの街並みをよく見ることが出来たので良かったです。

今日もホテルの外はうるさいですが、そんなことは気にならないくらいに疲れていたので一瞬で眠りにつくことができました。

そしてフランス3日目の朝。昨日との違いはクロワッサンがパンオレザンになったこと。今日は土曜日という事もあり、ホテルの人が昨日までのおじいちゃんではなく、その息子のようなお兄さんに変わっていました。そのお兄さんもとても優しい方で、いろいろと声を掛けてくれました。

ホテルで朝食を食べ終え、朝9時前にホテルを出発。冬なのでパリも日の出は遅いですね。

今日もストライキは継続中なので、動いている路線がある駅まで徒歩移動。それでも観光によく使われる1番線の地下鉄が通常運行なのは有難い。この路線は観光客が多く乗るのでスリなどの被害が多く、乗車中は常に警戒する必要があります。実際、車内では頻繁に「スリなどに気を付けてください」みたいなアナウンスが日本語でも流れます。

今日も昨日に引き続き、ルーブル美術館に来ました。9時から開館という事で、ほぼ9時に到着。

この写真の下の方に人の頭が沢山写っているのですが、そう、これは入場待ちの行列。一連のストライキの影響のためなのか、美術館の開館が遅れ、結局10時過ぎに開館しました。

いつ開館するか分からないなか、冷たい風を受けながら待っていたため、途中で諦めて他のところに行く観光客も多くいました。この前もなんか同じような場面あったなーって思ったら空港でのバス待ちと同じやん、と。あのときもいつ来るか分からないバスを2時間も外で待っていました。いったいパリは僕に何か恨みでもあるのでしょうか(笑)

ルーブル美術館の入り口は二手に分かれているのですが、どうやら有名な作品は昨日とは違う方の入り口から入り方にあるらしく、今日は有名な作品を沢山みることが出来ました。

数ある有名な作品の中でもひと際存在感を放っていたのがモナリザです。モナリザの前には係員がたくさんいて、写真を取るためにはこの行列にならばらなくてはいけません。やっと順番が来たと思ったら10秒くらいで退散させられます。僕は純粋にじっくり見たかったのですが、とうぜんそんなことは出来ませんでした。

いわゆる有名な作品だけを見た2回目のルーブル美術館は約1時間で鑑賞終了。ただ思ったのは、有名な作品はもちろん見たいけど、昨日みたいにゆったりと適当に作品を観た方が楽しいなという事。もしまたルーブル美術館に来たらきっと適当に回ることでしょう。

ルーブル美術館を出たのが12時過ぎだったので、そろそろ昼食の時間です。この次はモンマルトルに行きたいので、そこまでの道中にある人気のベーカリー「MAMICHE」に行くことにしました。このベーカリーはグーグルのレビュー件数が323件あって星4.6なのでかなり期待できそうです。

そして来てみたらやっぱり人気とだけあって外にまで行列ができていました。しかも並んでいるのは皆パリジェンヌっぽくて、良いところを見つけたなと確信。

小さい店内にはたくさんのパンがびっしりと並べられています。

混んでいながらも店員さんの対応は良く、2個買おうと思っていたのに3個も買ってしまいました。

ルーブル美術館からモンマルトルまでは歩いて40分。ストライキがなければ電車とかで行けるのですが、今日は歩いて行くしかありません。とりあえずパンを買ったので、食べながらゆっくりと向かうことにします。

一つ目はこのサンドイッチ。具材はハムだけなのですが、このハムはたしか結構良いハムだった気がします。

そしてハムが美味しいのはさることながら、パンがとても美味しい!正直これはエリクカイザーで食べたサンドイッチよりも美味しかったです。値段は600円くらいなので、ボリュームが少ない割には少し高いですが、それでも大満足のサンドイッチでした。美味しすぎて笑いながら食べていたので、完全に変人と化していました。

途中で雨が強くなってきましたが、とりあえずモンマルトルにたどり着くことが出来ました。ここは観光スポットということもあって、この写真には写っていないところで強引な物売りなどが行われていて、一人観光は結構危ない場所なのかなと感じました。

この写真に写っている建物はサクレ・クール寺院というのですが、多くの人が目当てにしているのは恐らくこの下の写真。

そう、パリを一望できるのです。と言っても天気が悪くてそんなに綺麗な眺めではなかったです(笑)

そろそろやる事もなくなってきたので、一応チェックしておいたオペラ・ガルニエというオペラ座の建物でも見に行こうと思います。これまた20分以上かけて歩かなきゃいけないので、パンを食べながら歩きたいと思います。

お次のパンはこちら。シナモンロールですね。シナモンロールと言えばスウェーデンでしょと勝手に思っていますが、さっきのベーカリーの人気商品みたいなので買わない訳には行きません。

これは一つ370円くらいする攻めの価格設定。

お味はというと、スウェーデンシナモンロールとはパンの食感が違い、噛むとジュわっと何かが染み出てくる感じ。とても美味しい。。スウェーデンシナモンロールよりも美味しい(笑)ただそれだけ値段もするので、ある意味値段相応とも言えはします。

食べ歩きをしている途中、こんなかわいらしい店がありました。流石にこのお店に一人で入る勇気はありませんでしたが、ショーケースだけでも十分お店の可愛いらしさが伝わってきました。

そしてオペラ・ガルニエに到着です。

中に少し入れないかなと思ったら、「NO VISIT TODAY」の看板が(笑)

ストライキの影響でしょうか、残念ながら今日は開いていないみたいです。他の観光客も残念そうに帰っていっていました。

さてさてまだ14時だというのにほとんど行くところも無くなってしまいました。そういえばいつも朝から歩き回って暗くなる前に帰宅していたので、今日は夜のフランスでも見てみることにしましょう。

夜まではしばらく時間があるのでたまたま見つけたイギリスのカフェチェーン「PRET A MANGER」で休憩。

いつもならパソコンとかでブログでも書くのですが、今日はさすがにパソコンを持ち歩いていないので、ひたすらスマホで動画でも見ながら時間を潰しました。

1時間半滞在すると日も傾いてきたのでカフェを出発。

夜のシャンゼリゼ通りは雰囲気が良いこと間違いなしなので、シャンゼリゼ通りの起点であるコンコルド広場まで歩いてきました。数時間前は雨が降っていたのに今は凄いいい天気。

フランスの上空は多くの飛行機が飛んでいるのでしょう、ひこうき雲がたくさんありました。

そういえばお昼にパンを3つ買ったって言ってまだ2つしか登場していないぞ!あと一つはどうしたんだ!と思っている人もいるのではないでしょうか(←いない)

こちらが3つ目のパン。チョコをふんだんに練り込んだブリオッシュ。お好みの厚さにカットしてくれのですが、2-3 cmとリクエストした結果がこの厚さ(笑)軽く5 cmはあります。

たしかこれで500円くらいしたかな。高い。

このパンはチョコレートの量がすごくて、もはやパン入りのチョコレートと言っても過言ではない感じでした。

そしてシャンゼリゼ通りをしばらく歩くと、また凱旋門がそこで待っていてくれました。それにしても何回見ても圧巻!

青空の下では一層映えます。

16時半なので今のスウェーデンの感覚ではもう真っ暗なのですが、フランスはまだ明るいので、凱旋門の目の前にあるマクドナルドに寄って時間を潰すことにしました。

飲み物を一つだけ買ってテラス席で暗くなるのを待機。このテラス席はまさにシャンゼリゼ通りの上にあります。マクドナルドはこんな好立地に店舗を構えて黒字にできるのでしょうか。

17時半になってずいぶんとあたりも暗くなりました。スマホのカメラだと明るく映ってしまうのですが、実際にはとても美しかったです。そして車の交通量もすごい。 

シャンゼリゼ通りを少し下って凱旋門を振り返るとこの景色。もう凄すぎて思わず笑ってしまうというか、幸せでした(笑)

フランス最後の夜にこんな素敵な景色が見れて大満足です。

すっかり夜ご飯を食べ忘れていたのでホテルのすぐ近くにあるスーパーでサンドイッチとワインを買ってホテルで食べました。さっきの景色の余韻が残る中でのワインは最高に幸せでした。

そしてフランス旅最終日の朝。今日も美味しく朝ご飯を頂き、荷物を整理して9時過ぎに出発です。次の目的地のブリュッセルまではお馴染みのFLIXバスで向かいます。

FLIXバスが出発するバス停までは歩いて40分掛かるのですが、これまたストライキの影響でタクシーか徒歩しか選択肢がないので歩いて行くことにします。いい天気なのでスーツケースを引きながら歩くのも苦にはならないですね。

そしてこれがバス停。大きな公園の中にこんな暗い建物がいきなり出現します。そんなこともあって、FLIXバスもこのバス停の場所については注意書きで捕捉説明をしてくれています。

バスの出発は11時。今は10時なのであと1時間あります。とりあえずどこのスポットからバスが出るかを調べるためにバスターミナルに入ってみたら、多くの人でごった返していました。

どうやらこのバスターミナルからはフランス国内はもちろんのこと、イギリスやイタリアなどにも出発するバスがあり、かなりの発着があるみたいです。

そして肝心の僕が乗るバスについてはまだスポットが割り当てられておらず、直前にこの掲示板に表示されるみたいです。この掲示板にスポットが表示されたらすぐにそこに行き、出来るだけ早く乗るのがこのバス旅では重要です。なぜならほとんどの座席が自由席のため、遅くに乗車すると誰かの隣りに座らなければならないこともあるからです。

そして出発の15分目にスポットが表示されたので大急ぎでそこに向かいます。僕はスーツケースがあるので、バスの下に自分で入れ運転手にQRコード式のチケットを読み取ってもらって乗車をします。

日本とは違い整列する文化なんてないので、我先にと運転手にQRコードを差し出すのがコツです(笑)

そして今回も中央付近の座席を獲得することができました。この席は揺れが少なく、エンジン音も気にならない席です。そしてトイレも近くにあるため、非常に便利です。そして今回も隣の席は空席のまま出発となりました。

この路線は人気があるのか、初めての2階建てバスでした。2階からの眺めが視点高くて面白いです。

写真のようにバスターミナルにはバスがぎっしり。2階建てバスに関しては天井ぎりぎりです。

バスはここから約4時間でブリュッセルに到着します。一国の首都からたったの4時間車に乗っただけで他国の首都に行けるなんてなんだか不思議です。ブリュッセルの記事については次回の記事になります。

今回のフランス旅を一言で振り返ると、「圧巻」です。

何から何まで凄かったし、感動しました。フランスの文明の強さ?とかそういう難しい事は分かりませんが、他の国とは明らかに違う物を感じました。

そして一番以外だったのが、フランス人は英語があまり得意ではないという人が多い事。ヨーロッパの人々は皆それなりに英語が話せるものだと思っていましたが、そんなことはありませんでした。特に初日にお昼ご飯を食べたエリクカイザーのおばさんに関しては頑としてフランス語しか話してくれませんでした(笑)

果たしてこれからベルギー、オランダ、ドイツの英語力はどうでしょうか。覚えていたらそれぞれの記事で触れたいと思います。

今回のフランス旅はストライキがあったお陰で、結果としては色々なものを見ることができ、思い出に残る旅になりました。一先ずこの留学期間でまた来るということはないと思いますが、いつかまたお金を貯めてから観光しに来たいと思います。

今回も長い記事になりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。